「クズ夫とその愛人にざまぁを。 虐げられた妻の選んだ相手は義父でした」の抜粋です。
6 「平穏な日常」の抜粋シーンです。 里奈は受け取った箱をそっと開けると、ふわりと甘い香りが広がる。 「苺のショート、アップルパイ、美味しそう」 声だけでなく顔も破顔していた。表情だけでわかる。 「正幸さんは、莓と林檎、どちらが好きですか?」 「いや、俺はいい」 遠慮しようとした、だが。 「半分ず... 続きをみる
オリジナル、二次の小説 舞台、役者 好きなものを呟いて書きます
6 「平穏な日常」の抜粋シーンです。 里奈は受け取った箱をそっと開けると、ふわりと甘い香りが広がる。 「苺のショート、アップルパイ、美味しそう」 声だけでなく顔も破顔していた。表情だけでわかる。 「正幸さんは、莓と林檎、どちらが好きですか?」 「いや、俺はいい」 遠慮しようとした、だが。 「半分ず... 続きをみる
その日、英介は病院へ向かった。 珍しく裕司を昼に誘ってみようと思ったのだ。 昼食に誰かと出かけるなんて、聞いたことがない。 だから、少しでも気分転換になればと思ったのだ。 ロビーを抜ける途中で足が自然と中庭へ向かう。 予感は当たった、裕司の姿があった。 だが、一人ではない、彼の隣には... 続きをみる
人生には転機というものがある、そして突然に訪れたりするのだ。 妻の愛華から別れたいと離婚を切り出されたとき、裕司は静かに息をついた。 驚きよりも、どこかで覚悟していた感情のほうが勝った。 「ごめんなさい、年下で、どうしても放っておけないの」 その告白に、嫉妬より先に思ったのは、 彼女はず... 続きをみる
「……修二のマンションで暮らしているからって、 美也さんの経済状態が変わったわけじゃない」 祐介は、シリアルバーをもぐもぐしながら静かに言った。 「バイトの掛け持ち。フリーター。 住む場所が少し良くなっても、本質は変わってない。 なら――支える手段はまだあるだろ?... 続きをみる
「個人授業は……必要なのか?」 修二の目が鋭くなる。 「適度な甘さって……それ、必要か?」 「と、と、当然だっっ!!」 智久、珍しく声を張る。 「お前だって医者になるまで、厳しいだけの指導ばかりじゃなかっただろうっ! たまには励まされたり、差... 続きをみる
修二は思った。 (祐介は大丈夫。あいつは小説家だ。 恋愛も官能も、腐るほど書いてきたプロフェッショナル。多少の吐息では壊れない。) 問題は―― (智久だ。 あいつはIT企業の社長。金も才能もあるが――耐性は未知数。 もしかしたら、“明日のジョー”みたいに真っ白になって燃え尽... 続きをみる
本屋の照明は、病院の蛍光灯よりも優しくて、どこか落ち着く。 修二は一人、医学専門書の棚の前に立ち尽くしていた。 「……高いな」 呟きながら、背表紙をなぞる。 診療報酬の改定、最新の内科マニュアル、英語で書かれた専門論文の翻訳本。どれも数千円は当たり前で、なかに... 続きをみる
山奥の実家では、せいぜいゆったり流れる小川で泳ぐ程度の経験しかない美也。海すら行ったことのない彼女にとって、『スパイラルコースター』『大人向け流れるプール』などという現代的すぎる遊びはまさに未知の世界だった。 「きゃっ――!」 ふと気がつくと、足元をすくわれ、美也は一瞬だけ水の中へ沈んだ。溺れかけ... 続きをみる
### 『愛のレターセットと冷たいカルテ』 〜文房具の魔力と修二の温度差〜 車内、空気はなぜか暖かくなっていた。 最初こそ、修二の重低音プレッシャーで冷蔵庫の中のようだったが、美也の一言がすべてを変えた。 「あっ、智久さん、今日は誘ってくれてありがとうございます。これ…&hellip... 続きをみる
修二が枕を抱え、ようやく今日のデートの余韻に浸ろうとしたその瞬間―― **コンコン……** ドアが控えめにノックされた。 「ん……?」 もう夜も遅い、いや、真夜中だ。まさか英介か?いや違う、あいつなら深夜は既読スルーだ。 「開けないでください... 続きをみる
【コミカル・ロマン系】 『病弱彼氏を看病したら、なぜか溺愛されました』 『母性本能の罠〜ダメ男と暮らしたら恋に落ちた件〜』 『熱を出した僕を介抱する美人彼女が甘すぎて困る』 『ダメ男ほど愛される法則』 『お見舞いは甘くとろけるキスの後で』 【ちょっとドキッとする系】 『病み上がり彼氏は愛に飢えてい... 続きをみる
真一は映画館の入り口でふと立ち止まり、目の前の女性に目を奪われた。彼女は、静かな暗闇の中で淡い光に照らされ、何かしらの静けさをまとっていた。いつものように目を引く存在だ。だが、すぐには気づかなかった。彼女が、あの時、あの村で出会った美也だとは。 「まさか、彼女は…。」 心の中で呟いた... 続きをみる
人々はスマホをいじり、隣同士で話しながら時間を潰している。青白い画面の光が、暗い劇場のあちこちでちらちらと揺らめいていた。 その中で、ひとりだけ、何もしないで静かに座っている女がいた。 真一の隣の席。 彼女はスマホも手にせず、ただスクリーンを見つめている。 (……... 続きをみる
初めての婚活パーティだった。美也は、少しの緊張と大きな期待を胸に会場へ向かった。しかし、受付で伝えられたのは、信じがたい事実だった。 「申し訳ありません。システムの手違いで、本来の対象年齢とは異なる方にご案内を送ってしまったようです。大変申し訳ございませんが、本日の参加はご遠慮いただく形になります... 続きをみる
山城が病室に入ると美月はエリック、あの作家と話していた。 内心ほっとした、ぎこちない会話にならずにすむと思ったのかもしれない。 そのとき、ドアをノックする音がした。 入ってきたのは白髪の杖をついた男性だ。 「終平っっ(しゅうへい)。」 水樹の声に山城は驚いた、驚いているだけではない、彼女が... 続きをみる
山城が病室に入ると美月はエリック、あの作家と話していた。 内心ほっとした、ぎこちない会話にならずにすむと思ったのかもしれない。 そのとき、ドアをノックする音がした。 入ってきたのは白髪の杖をついた男性だ。 「終平っっ(しゅうへい)。」 水樹の声に山城は驚いた、驚いているだけではない、彼女が... 続きをみる
「見られている。」 そう感じたのは最近のことだ、気のせいだろうか、だが、それにしては違和感を感じていた。 コンビニ、本屋、街の外、人の多いところに出ると視線を感じるのだ。 「気づいていないのか、いや、どちらにしても脅す必要がありそうだな。」 報告を受けた佐田は少し苛立った表情だ。 だが、... 続きをみる
4 佐田親子(さだ) 「瑛子(えいこ)、先日の件だが……」 父親の顔色を見て、もしかしたら良くない話かもしれないと女は考えた。 数日前、見合いをしてみないかと言われて見せられたのは写真ではなく雑誌のコラムだ、彼女は驚いた。 「山城って、この人もしかして先日のパー... 続きをみる
それは偶然だった、阿部は半年ぶりに日本に戻ってきた。 短く整えられた髪に軽く日焼けした肌、長年の海外生活のせいか、洗練された雰囲気なだが、着ているスーツも日本人らしい無難なものではなく、少し遊びの入ったデザインだ。 無造作に腕を組みながらベンチに座ったその仕草もだ。 仕事の基盤を、日本に移すた... 続きをみる
仮の結婚とはいえ、正式な届けを役所に出した、これで彼女と正式な夫婦になった、彼女の叔母は納得いできない表情だったが、これでしばらくの間は大丈夫だと思っていた。 ドアの隙間から一通の手紙が差し込まれた。エリックは無意識のうちにそれを手に取り、表の差出人の記載がないことに気づいた、嫌な予感がした。... 続きをみる
その日、エリックはアパートの廊下を歩いていた。足音を静かに忍ばせるように進む。住人たちの声が薄い壁越しに漏れ聞こえてきても、いつものようにそれを気に留めることはなかった。だが、「桜川さん」という名前が耳に入った瞬間、彼の足は石のように固まった。 「見合いするんですって。」 桜川美佐緒(さくらが... 続きをみる
伊丹は緊張していた電話をかけるのは久しぶりだっただ、それにここは署内だ、一応、周りに人がいないのを確かめて大丈夫だと思ったからかけているのだが、万が一ということもある。 クリスマスが過ぎ、彼女の家に泊まる筈だった予定は年末の厳戒態勢で流れてしまった。 街全体が正月の飾りつけに変わると人々の足... 続きをみる
「えっ、今、ですか」 突然、自分のスマホの着信に伊丹は周りを見ながら壁に向き合うと声を低くして尋ねた。 クリスマスまで彼女からの連絡はないかもしれないと思っていただけに嬉しい反面、驚きだ、しかも、時間は昼(仕事中) 「今、欲しいものありませんか、クリスマスっっ、ですから」 いきなり、いや... 続きをみる
シャニュイ家がオペラ座のパトロンではなくなったというニュースを聞いたとき彼女は驚いた、その話を聞いたのが恋人からではなく、噂話で知ったのだから無理のないことかもしれない。 本当なのだろうか、間違いであってほしいと思ったが、本人から聞かなければ本当のこところはわからない。 だが、ラウル、彼がオペ... 続きをみる
まさかと思うが、この声は、先輩ーっと大きな声で近づいてきた後輩の姿に伊丹は絶句した。 おい、なんで、おまえが、こんな店に来るんだ、いつも、いや、給料日間近でなくても金欠なんですと言いながらチェーン店の丼やバーガーを食べているのに、いや、それだけではない、たまに先輩として奢ってやるというと遠慮な... 続きをみる
蝕が起きた前触れもなくだ、といっても他国でのことだ、本来なら慶国の王、中嶋陽子(なかじまようこ)が動くことはない、だが、今回ばかりは違った。 自分の知り合いが旅に出ていたのだ、最初は近隣の国に行くという連絡があった、だが、半月、一ヶ月が過ぎても連絡がない、手紙もだ、不安になり使令に探させようと... 続きをみる
これは恋だと思っていた。 今更だが、私は酔っていたと思う、愛という幻に、目の前の現実が見えなくなっていたのだと思う。 世間知らずな若い娘に自分の知識を与えて、輝かせた挙げ句、彼女の性交は自分のおかげだと思い、過信した、だが、結局のところ、私は欺むかれたのだ。 いや、彼女に、そんなつもりはな... 続きをみる
コンパで偶然、隣になった男の言葉は時間がたつとだんだんと馴れ馴れしくなってきた。 飲んでいる酒、食べ物の好みが自分と同じだね、趣味はと聞いてくるので適当に答えると僕たち気が合うんじゃないと言われてしまった。 そろそろ帰ろうかと女が席を立ったとき、もう帰るの、送るよと男もついてきた。 一見、... 続きをみる
その日、担任から彼女は呼び止められた、以前の彼女なら驚いたかもしれない、だが今は違う、頑張っているな、その言葉に頷き、相談がと言いかけた。 悩んでいたが、自分一人だけで進路というのは決められるものではない。 留学したいという言葉に驚いたようだ。 「本気か、一度、ご両親にも相談したほうがいいな... 続きをみる
美醜というものは人によってどれほどの差があるのだろう。 生まれたときは、それほどでもなかった。 だが、決定的な瞬間があった、原因は火事だ、繁華街のビルで巻き込まれてしまった、夜の街で、そのとき、怪我をしてしまった。 大抵の人間なら悲観するだろう、ただ、このときの自分は違っていた、嬉しくなっ... 続きをみる
1回だけのつもりが二度、三度と浮気というのは不思議だ、最初は妻に対する罪悪感で一杯だったのに、それがなくなってしまうのだから。 気づかない妻の方が悪い、そう思ったのは彼女の言葉に後押しされたせいかもしれない。 「もし浮気してるって思ったら、問い詰めたり聞いたりするけど、もしかして、奥さんは、... 続きをみる
「それは本当なのか」 疑ってるような口振りだが無理もない、だが、アビゲイル・クラインは回復しました、あと少しすれば、この会議に参加するでしょうという部下の言葉に狼人、ウルグナは顔をしかめた。 信頼している部下の言葉を疑っているわけではない、だが、あの原因不明の宇宙船の事があってから一ヶ月を過ぎ... 続きをみる
どうして、こんな話がくるんだと男は不思議に思ってしまった。 辞めようと思ったのは今の病院内の派閥や権力争いにいて嫌気がさしたからだ。 どんな病院でも大きさに関係なく、権力や立場、 争いは有るとわかっていても無理だと思えば、それまでだ。 医者としての実力はあるんだ、その気になればと周りから言わ... 続きをみる
写真集が完成し、売り上げが気になっていた里奈は発売初日は家の中にいた、引きこもっていたといってもいいだろう。 もし、売れなかったら、そんな不安があったからだ。 勿論、一冊も売れないなどと事はないだろう、だが、昔と違い、アイドルの写真集も売り方が変わってきている。 初回は完全受注で特別仕様バー... 続きをみる
付き合い始めて二年目に入った、そろそろ結婚の話が出てもおかしくはないと思っていたが、だが、人の心というものは変わる。 女の気持ちが冷めたのか、男が心変わりしたのか。 どちらが先かなんてわからない。 「すまない、こんなことを頼んで」 男の言葉に女は気にしないでと言いながら バッグから取... 続きをみる
目を覚ました男は思わず自分の下腹部に手を当てた、正直、この話を受けるのではなかった、今更だが後悔してしまう。 自分の体が思うように動かないことが、こんなにも不便だとは思いもしなかった。 最初、外に出れば好奇の目で見られることが恥ずかしかった。 だが、カメラマンが同行し、これは妊娠の大切さを世... 続きをみる
夫は浮気をしているのかもしれない、それは予感だった、だが、確たる証拠が有るわけでもない。 それに、今、自分は妊娠しているのだ、大事な時期だ何かあってはいけない。 そう考えると問いつめる事などできなかった。 このまましばらくは様子を見ておこうと思ったのだ。 だが、人生は何があるかわからない... 続きをみる
最初は人脈が広がるかもしれないという下心もあった。 だが、そのせいで色々と誘われる事が増えてきた。 スポンサーや同業相手なら断ることもできる、だが、自分と違う職種相手の人間、若者だと簡単にはいかない。 自分の好奇心が刺激され、話してみたいというときはいい。 だが、ここ最近は忙しさが勝ちす... 続きをみる
彼女を引き取ると決めたとき、どうせなら正式にと思ったのだが、医師から、それはお勧めできないと反対されてしまった。 「お気持ちはわかります、ですが、あなたは彼女の友人です」 親族、亡くなった彼女の兄弟などの関係なら簡単に手続きできたのかと聞くと医師は首を振った。 「今回、彼女は昏睡状態から目覚... 続きをみる
「良かったね」 「チケット、取れたの運が良かったよ」 「今度、テレビに出るんだってね」 「出待ち、しない」 歩いていると若い男女の会話が聞こえてきた。 この近辺には公共の施設、広場などがあり、ミュージシャンや芸人が大道芸のように昼間、夕方、時間を問わずに歌や芸を披露している。 昼は過ぎ... 続きをみる
「嘘、でしょう」 女は床の上に座り、いや、へたり込んでしまったと、自分が何を見ているのか理解できずにいた、いや、信じられなかったといったほうがいいだろう。 いつものように朝の挨拶をするつもりだった。 だが、名前を呼んでも答えてくれない。 「いやああーっっ」 部屋から聞こえてきた声、い... 続きをみる
オーディションを受けてみないというマネージャーの言葉にLIMAはすぐには返事ができなかった。 映画、それともドラマだろうか。 デビューしたばかりの頃、一度、映画に出たことがある。 だが、その頃のことは思い出すとあまりいい気分ではない、初めてにしてはと皆は褒めてくれた。 ネットでも普通でしょ... 続きをみる
若い男は周りを見ていた、いや、探していたといったほうがいいかもしれない、いいカモ、いや、獲物はいないかというように。 この仕事を始めて数ヶ月だ。 金が欲しいならいい仕事を紹介すると言われ、最初は半信半疑だった、だが、働きはじめて見込みがあるから正式にやらないかと言われ、初めての給料を現金で渡... 続きをみる
事の始まりはなかったことに、アイドルと父 池神征二(いけがみ せいじ)が、その話を聞いたのは事後報告、全てが終わった後といってもよかった。 自分の娘が街中で男に言い寄られて、見かねた通行人が止めようとしたのだ。 このとき男が素直に引き下がれば問題は何もなかったのだ、ところが、男は自分を制止し... 続きをみる
現在地、日本、東洋人、女性、年齢、アクセス環境はパソコンのみ。 私は色々と考え国内ではなく、海外の相手を選ぶことにした。 そして、一通目のメールを送った、挨拶と簡単な自己紹介の文を、その内容に相手は驚いたようだ、きっと単純な文章を想像していたのかもしれない。 翻訳機能も数年、いや、十年前な... 続きをみる
妻となった女性、ジョゼフィーナが白い結婚を承諾してくれたことはロナンにとっては幸運に思えた。 早速、恋人に知らせて一緒に暮らそうと思った、喜んでもらえると思ったのだ。 ところが、恋人のロリアは顔を曇らせた。 自分には家族、両親もだが、弟と妹かいるのだ、まだ幼くて自分も働いて生計を支えている... 続きをみる
貴族社会の続き物です、ショートでサラリと読めるものをと思って書いてみました。 相手が決まったと両親から聞かされたとき、男は断るつもりだった、自分には好きな女がいるのだ、だから結婚はしないと。 だが、両親は我が儘だと許さなかった。 子供の頃から自分が欲しいもといえば大抵の者は買ってもらえたし、我... 続きをみる
鋼の錬金術師と呪術廻戦のクロスオーバーです。 真面目が悪いとはいわないが、忙しく働くおっさんはどこにでもいるんだなとパンダは思った。 怪しい小柄なオヤジに襲われそうになった相手を助けたのは仕方がないというか、見過ごすことが出来なかったからだ。 ティム・マルコーというおっさんは医者、それも軍医... 続きをみる
地下にいたのだ、父親と一緒に、彼女を見つけたことに、ほっと安堵した。 しかし、彼女の姿を見て驚いた、髪が切られただけではない、顔は殴られてひどく腫れていた、そして火傷だ。 宿に泊まらせようと思ったが、彼女は、それを強く拒否した、休んでいれば傷も治るし、体調も良くなるというのだ。 怪我の理由を... 続きをみる
こいつ、只者じゃない、間に立ちはだかるように立つと男は不思議そうな顔をした、だが。 「おまえ、呪霊じやない、いや、呪骸f?」 相手は、そう言ってにやりと笑った、それは下卑た笑いだ、普通のおっさんのではない、企んでいるといわんばかりだ。 パンダは両手を構え、同時に俊足で距離を詰めると顔面に、腹... 続きをみる
禪院直毘人(ぜんいんなおびとは)禪院家26代目当主はである、酒が好きでいつも飲んでいる、仕事の最中であってもだ、普通なら魔よりから白い目で見られて、陰口など叩かれても不思議はないのだが、それがないのは、この男の強さかもしれない。 もし何か言われたとしても、この男は相手を敵とみなして潰すだろう、... 続きをみる
自分は寝ていた、目を開けて天井を見上げようとしたけど薄暗いことに驚いた。 風呂に入って明日の準備をとしなければと思った、だが、思い出した、休みなのだと。 体を起こそうとしたときだ。 「起きたんだね、心配したよ」 近づいてくる足音と男の声に、思わずそちらを見た。 「気分はどうだい、クリス... 続きをみる
私は生きている、いや、昔も、そして今もだ。 オペラ座の怪人という小説、ルルーの書いたゴシック小説だ、だが後に舞台や恋愛小説と形を変え、世間の人間は本当にあったことではないかと思い始めた。 オペラ座でぼや騒ぎがあったときは警察が介入し、地下室の探索まで行われたときは大変だった。 あの時代、い... 続きをみる
オペラ座の怪人好きだったよね、友人からのメールに気づいたのは真夜中だった。 遅いと思ったが、すぐにメールを返すと今から少しチャット、スカイプではなせないと返事がきた。 海外の舞台は、休演だ、そのせいかオリジナルの舞台が小劇場でいろいろと上演されているらしい。 人気のある演目なのでコアなファ... 続きをみる
些細な犯罪を犯していても更生する人間もいる、万引き、痴漢、盗撮、色々とだ、あげればきりがないだろう。 子供のいたずらだと思えるようなことでも、それが回を重ねて大きくなればどうだろうか。 大きな犯罪を犯す可能性もある、遠くない未来に、いや、将来において。 それを未然に防ぐために、これは生まれた... 続きをみる
まるで海外のセレブというか、女優のような金髪美女が目の前にいる、正直、信じられなくて思わず田宮さんと呼んでしまったぐらいだ。 美女は頷くと、これで騙せるとは思ってはいない、だが、威嚇にはなると口元をわずかに緩め、笑えているかと尋ねた。 昨日、セントラルに着いたばかりだが、ホテル... 続きをみる
テーブルの上にはコンビニの惣菜だけではない、数種類の手作りらしい副菜が並べられて伊丹は思わず頭を下げた。 汁物があった方が良いでしょうと出されたのは冷汁だ、市販のではない自分で作ったのだという。 普段の独り身の自分の食事とは大違いだ、だが、いざ食べようとしたとき、玄関のチャイムが鳴った。 一... 続きをみる
海外旅行なんて昨今は珍しくもないけど、一人旅になると話は別だと思う、それでも不安なので飛行機とホテルは旅行会社に頼んで取って貰った。 予定はなし、未定だ、というのもゆっくりと過ごしたかったのだ。 十日の休みともなるとちゃんとした会社ならともかく、バイトやフリーターともなると決して良い顔はされ... 続きをみる
「警部殿、よろしいですか」 紅茶を飲もうとカップに手をかけたとき、声をかけられた右京は振り返ると、どうでしたと相手に声をかけた。 「シガレットケースの中身ですが、一本だけです」 予想外の答えだったのか、右京の表情はどこかしっくりしないというか、何か疑問を感じているようだ、米沢は言葉を続けた。... 続きをみる
ヤクザという言葉に思わず部屋を飛び出した伊丹だが我に返り、はっとした、カメは今どこにいるんだと。 尾行されているとわかった時点で彼女の自宅へ向かうとも思えない、スマホを取り出して連絡しようとしたとき、着信音が鳴った。 車の中で苛立ちと焦りが交差する、そんな自分に隣の三浦が声をかける、だが... 続きをみる
佐伯さんですね、名前を呼ばれて振り返ったが、相手の顔を見ても誰だったが思い出せない、どちら様ですかと尋ねたのは当然だろう。 スーツ姿の男性は見た目は会社帰りのサラリーマンといった感じだ、だが、らしくないなと思ったのは感のようなものかもしれない。 にっこりと笑いながら初対面ですと言った相手は背を... 続きをみる
「ああ、大丈夫です」 話が終わってからもミサキは、しばらくの間、呆然としていた。 いや、驚いたといったほうがいいだろう、目の前の男性は病院から弟の症状を聞かされて、やって来たのだという。 弟の様子を説明しながらミサキは、大事な事をなかなか聞けずにいたが、無理もない、もしかしたら弟は病院に隔... 続きをみる
自販機のコーヒーを飲みながら気持ちを落ち着けようとすると、後輩の柴村は先輩と興奮気味に声をかけた。 「あれ、なんだったんですかね」 佐伯は答えることができなかった。 まずいことをした最初は玄関からのつもりだったのに、だが、気配を感じて庭に向かって、こっそりと、つまりは覗きをしてしまったこと... 続きをみる
完結していませんがpixivで変な改行になっていて手直し、タイトル変更しました。 「おいおい、そりゃあ、ガセじゃないのか」 折角の休みだっていうのに、佐伯は呆れた声を出したが、電話の向こうの相手、後輩はとんでもないと否定し、今すぐ、見てください、アドレスを送りますからと言葉を続けた。 先輩の意... 続きをみる
後藤が近づいてくる、緊張しながら深呼吸をした、気持ちを落ちつける為に。 でも、迷っている時間はないので田宮さんに言った。 「戦おう」 死にたくない、まだ生きていたい、そして今、ここで逃げようとしても後藤は追いかけてくる、絶対にだ。 それは、おまえの意思だな、田宮さんの声が頭の中に響く、勿論... 続きをみる
砂漠というか、あれた土地だった、目の前の光景に、ここはどこだろうと思いながら歩き出した。 田宮さん、ここどこだかわかると話しかける、すると頭の中に声が響いた、わからないと、ただ、世界をまたいでしまったのかもしれないと言われて、そうなのかと思い、頷くしかなかった。 空腹なのか、頭の中に声が響く... 続きをみる
コンビニ強盗、立て籠もり事件というのは近頃では決して珍しくはない、問題は場所だ、署が近いので警官、刑事達が使うこともある。 そんな場所で事件が起きたのだ。 駆けつけた警官達の緊張と焦り、それだけではない、周りの一般市民達は何事かと集まってくるのだ、人の数も増えてくる。 「車を用意しろ、金もだ... 続きをみる
「国枝君(くにえだ)ちょっといいかな、話があるんだが」 犀川(さいかわ)に声をかけられた彼女は、いいですよと答えた、ところがいざ、話し始めようとすると彼女は知ってますと少し呆れたような口ぶりで先生と声をかけた。 「知ってるって、国枝君、君」 先日のお客様のこと気になって、すみませんと言... 続きをみる
アニメPSYCHO-PASS サイコパスの二次創作です。 他サイトにもUpしていますが、少し手直ししています。 一つの事件が終わると正直、ほっとする、だが、それは束の間の休息というもので、また新しい事件が始まる、人が増えすぎたからだといえばそれまでなのかもしれない。 久しぶりの休日ということも... 続きをみる
オペラ座の怪人の二次創作です。 少し残酷、18要素有ります、苦手な方はスルーしてください。 他サイトにUpしてありますが、ブログなのでまとめて三話、Upしました。 「今日から、ここで暮らすんだ」 男の笑みに頷くことしかできない、部屋の中は最低限の家具が配置されていて生活に困る事はないと言われて確... 続きをみる