宝塚の1789を観ました、自宅で舞台が観れるって素晴らしい、実は前日にコロナ6回目のワクチンを打って朝起きたらだるだる。
でも、この舞台は帝劇で公演ではチケットがすぐに売り切れで人気の舞台らしく内容もどんなのかわからなかったので、これは宝塚で観ておこうと思ったのだ。
見終わって見事にハマってしまった。

フランス革命前夜、虐げられた民衆達の貧困と苦しみの中で恋をする若者、でも貴族達、マリーアントワネットとフェルゼン、ルイ16世も出てくるからおもしろいし、興味深い。
主人公はロナンとい若者、父親を貴族将校に殺されてパリに出てくるんだけど、このときに妹を置いて出て行くのだけど、後に妹もパリに出てくるけど、身よりもないし多分文字の読み書きとかもそこそこだと思うので娼婦になってしまうのだ。
高級娼婦ではない私娼婦だから生活もぎりぎりだと思うのよ。
パリに出たロナンも宿無しだったけど若い革命家の青年達と知り合ってから印刷所に勤めることができるのだけど、民衆が苦しい生活を送って居るときベルサイユ宮殿では王妃アントワネットは贅沢算ます。
ギャンブルと叶わないフェルゼンとの恋に身を焦がしているのよ。
映画や漫画だとフェルゼン伯爵と呼ばれるから王妃が彼のことをアクセルと呼んでいるのは新鮮だったな。
周りは彼が愛人だとわかっているけど、それは暗黙の了解で公には口にはしないけど、ゴシップは命取りなので逢うのも大変、でもポリニャク婦人とオランプというアントワネットの息子の養育係が橋渡しをし照れるのよ。
若いけど王妃の為には頑張る彼女だけど、秘密の逢瀬のときにロナンが偶然居合わせてしまったことでトラブル発生、フェルゼンを逃がそうとして、このときに秘密警察が動いていたのも2重トラブルでロナンはバスティーユに投獄されるのよ。
オランプ、酷い女だなと思ったけど、自分のせいで無実なのに投獄された彼を野所は父親の助けを借りて脱獄させるのだ。
実は秘密警察、三人の男性だけど隊長らしき人がオランプの事を好きなのよ、自分の主人、シャルル・アルトワ、ルイ16世の実の弟がオランプに媚薬を飲ませようとすると淡々となって可愛いのだ。
これは東宝でも同じらしく動画サイトで観て思わず、「オランプ、男の人選間違ってるよ」と思ったわ。
ロナンは若さはあるけど金はない、身分、つまるところ今の現代の若者なら選ばないだろう。
かたや彼女は王族に仕える身で父親はバスティーユで牢獄爆薬この管理人をしているのだ、つまり、そこそこに裕福な暮らしをしている、身分差があるわね。
でもタイタニックの恋人達も障害があればあるほど愛はもう上がるってやつだな。

実はこの舞台を観て気になったというか好きになったのはルイ16世の弟シャルル・アルトワ、ダークサイドに足を突っ込んでいるような性格だ。
je suis un dieu　私は神だなんて歌っている姿が格好いいのよ。

民衆は王族、貴族を許さないと革命を起こそうとして貴族達は国外逃亡、アントワネット、国王夫妻を逃がそうとアクセルは助けに行くけど、死が目前に迫って王妃も国王も正直に自分の役目を果たすのよ。
そしてロナンは最期、オランプと幸せには、いや、撃たれて死んでしまうのよ。
オランプは生き残ったけど、だったら秘密警察の隊長、だったら彼女を口説けよと思ってしまったわ。